続いてショック
日曜朝、少し遅くなって産室を覗きに行くと、うんうんとうなって立てなくなっている牛がいた。
餌は食べていないし、あまりしんどそうなので心配になり、獣医さんを呼ぶも、日曜日。
留守電に一応症状を伝えておくが、1時間しても留守電のままなので、非番の先生に電話をして応急処置を教えてもらって、注射をしておく。
昼になった頃、先生到着。
急いで牛舎に行ってみると、破水。「あれは陣痛じゃったんか?」と思いながら、寝たままの牛の陰部に手をいれて診察している先生の手伝いあれこれ。
足を引っ張りだして産科チェーンを掛けるも、「頭・・・頭はどこだ・・・」と唸る先生。
なんと、胎児は頭はこっちを向いているものの、仰向け、しかも首を横に折っている状態だったのだ。
これでは出て来れない。
先生手持ちのワイヤーで頭を引っ掛け、体制を立て直そうとするが、なかなかかからない様子。
10歳令、陰部も産道もしっかり緩んでいるが、先生は肩まで手を突っ込んだまましかも寝転がった体制での作業。大きい胎児で、一刻を争う・・・が、もう時間の間隔なんかわからなくなっていた。
ようやく、体制が整い、3人で一気に引っ張りだす。逆さにすると羊水がどんどん出てくる。たっぷり飲んでいた上、心臓が動いていなかった。心臓マッサージしてもらうも、戻ってこないままだった・・・。
それから2日、親牛はまだ立ち上がらない。
黒牛には珍しく、第4胃左方変位を起こしていた。お産の後遺症なのか、これが原因で異常産になったのかはわからないが、とにかくまだ苦しんでいるので、こまめに水を与えたり、体位に気を配ったり続けている。
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