タビスケさん、乾乳中で、おなかの中には第二子が育っています。
第一子は、先日売られていきました。
その直前の写真。
ロープでつながれているのが、タビスケの子供です。
一緒に白ポチ君や双子ちゃんもうつっています。
3月生まれの8ヶ月。生まれて半月の白ポチと比べて、こんなに大きくなりました。
出荷時の体重は200kg超ありますが、この月令にしては小さめです。
おもしろいもので、F1(エフワン・雑種第一代)の方が黒味が強く、純粋和牛の子の方が茶色っぽく、白斑まである始末。
それでも、やはりF1の子は、顔が乳牛みたいなので見分けがつきます。
一昔前、こういうF1の肉が和牛肉と偽って売られていたことが、大々的にマスコミに取り上げられ、取り締まられ、厳しくなった結果、うちではF1を肥育できなくなりました。
しかし、経営戦略上ホルスタインの飼育はやめられないので、F1のみ、子牛で出荷します。
外は真っ暗。日の出前。市場まで高速を使っても2時間強。連れて行ってくださる農協の方は、さらに一時間早く家を出発して来てくださいました。朝早くからありがとうございました。
この前日、岡山県津山市にある種畜場で、オス牛のお披露目会と、講演会がありました。
近隣4県の繁殖農家、畜産関係者の方がたくさん来られていて、驚きました。
種牛を見るのは私は初めてで、この場で見たときは意外に小さいと思ったのですが、うちに帰って同じくらい離れてメス牛を見たとき、ようやく大きさの違いが分かりました。でかいです。
その大きなオス牛が、しっかり馴致されている様は、管理されている方々の手のかけ方がよく現れているようでした。
講演会の方は、お一方が「和牛百選」で有名な小野健一さん(車であれば徳大寺 有恒さんのような人)でした。
結婚したての頃、小野さんの講演を聞いたことがありますが、その頃一押しされていた牛は、今の日本中の和牛の7割に血縁がいるとも言われています。
いかに、サシが入るか、増体が大きくなるか、バランスのいい和牛らしい牛になるか。且つ、遺伝性の欠陥(特に生死に関わるもの)を持っていないを種雄として残せるか。
そういう研究についての発表され、ここにきて肉としての成績だけでなく、繁殖成績・種付きの良さも、オス牛の能力として数字に出せるようにしたい話は、聞きに行った甲斐があったと感じました。
枝肉として高評価を得る牛もいいですが、まず、生まれないと!!
種がよくついてなんぼ!・・・との気持ちを新たにしました。
TPPで輸入牛肉が段階的に安くなり、量も増えて入ってくることになると思います。対抗するためには、まず、和牛の数が減りすぎてはいけません。でも、急激に増やせるものでもありません。じわじわと、息長くありたいものです。
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