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2012年7月 5日 (木)

本の紹介「山里からの伝言」

先月末、元中国新聞記者で、何度となくうちを訪れてくださる島津邦弘さんが、出来上がった自書を持ってきてくださいました。

「山里からの伝言 ――中国山地2010~2012」
著者:島津邦弘 渓水社
http://www.keisui.co.jp/cgi/kensaku.cgi?isbn=ISBN978-4-86327-187-6

この本は、地元の地方紙・中国新聞に50年位前から20年毎ほどに連載されてきた「中国山地」というコラムをまとめた「中国山地 上・下」 (1967) 「新中国山地」(1986/09) に続く、別冊のような本です。
 (正確には、2004年4月に「中国山地 明日へのシナリオ」が連載コラムの最新版として中国新聞より出版されている。こちらには見浦牧場は登場せず)
 
実際、島津さんは「新中国山地」の担当記者でもあり、うちとの付き合いもそれ以来の30年来のものです。
表紙には、冬の小板集落の写真が使ってあります。
島津さんの「山里からの伝言」への思いを込めた風景に、カメラマンさんが冬の刈尾山に登って下さったそうです。
今年の冬も、去年ほどではないでしたがよく積もっていました。

「中国山地・上」の中に「牛と生きる」「多頭化の試み」として、広島県油木種畜場(現在は庄原の畜産技術センター)、八幡高原の八幡原団地での牛の雪の中での放牧や無畜舎飼育、多頭化省力飼育の試みについて紹介されている。
実は、この時期父も取材を受け、新聞には載ったのだが、その当時の共同牧場が潰れたため、本には載らなかったという。当時父は34歳、牛は8頭。
「中国山地」のなかに、両親の名前が出てくる。「牛は学習する」と題してある。
”牛の頭脳と習性を、飼育管理に応用する”等々、今やっていて、「山里からの伝言」に書いてあることとあまり変わらない。父52歳、牛160頭。
同時に八幡原牧場も載っている。一時は300頭規模であったが、当時180頭。冬場の放牧はなし。このあと、程なくして閉鎖になる。
「山里からの伝言」では、「和牛飼育の異端」と題されている。
が、この3冊を続けて読んでもらえれば、見浦牧場が異端ではないとわかる・と父は言う。
父81歳、牛180頭。

うちの他にも、この3冊に載っているところは多い。「広見」「木次牧場」「まんさく茶屋」等々・・・
「中国山地」のなかで、すでに「過疎化」の文字がある。
「中国山地 明日へのシナリオ」のなかでは、高齢化のなかで途切れそうになる人・心・技術・世代をつなぎとめようとする試みが紹介されている。
「山里からの伝言」では、今まで自然と人の厳しさと向かい合いながら、その場にとどまり続けてきた人たちの「今」が綴られていると思う。これは、島津さんが記者を辞めたからこその視点と付き合い方で得たものだと思いました。


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