鹿
昨日の夕方。
放牧していた牛の様子が、「いつもと違うぞ。なんか知らないものがいる。警戒しろ」といったふうに、低い短い鳴き声を発しながら一カ所に集まっていく。
事故でもあったのかと、集団の中に旦那が入っていくと、その向こうに、「耳標をつけていない仔牛のようなもの」が草を食んでいた。
また山で産んだかな・・・と思った瞬間、頭を上げたそれは、牛のシルエットでなく(もう日が暮れていた)首の長い鹿だったという。
おどろいたのだろう。
しばらく固まっていたかと思うと、いきなり鹿独特の、四足でピョンピョンと飛び跳ねるステップで逃げていったという。
数日前にも、同じような行動をしていたが、そのときは鹿の姿は確認できなくて、牛たちもなんだか一カ所のにおいを次々嗅いで納得して帰ってきていたので、鹿のおしっこでもその場にあったのではないかと推察。
ここで鹿が見られるということはなく、小板で生まれ育った両親でさえ見たことがないという。
何をどう迷ってきたのかしらないが、口蹄疫の警戒をしている今は来て欲しくない珍客である。
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